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経済と人間の旅 単行本 – 2014/11/1
宇沢 弘文
(著)
●行動する知識人の唯一の自伝
「私は経済学者として半世紀を生きてきた。そして、本来は人間の幸せに貢献するはずの経済学が、実はマイナスの役割しか果たしてこなかったのではないかと思うに至り、がく然とした。経済学は、人間を考えるところから始めなければいけない。そう確信するようになった」――。
2014年9月に亡くなった行動する経済学者、宇沢弘文氏。2002年3月に日本経済新聞に連載したものの、長く入手困難だった唯一の自伝「私の履歴書」が初めて単行本になりました。
弱者への思いから経済学を志し、人間の幸福とは何かを追求し、教育、都市、環境といった社会的共通資本を重視する発言を行ってきた、行動する知識人の記録です。「やさしい経済学」「経済教室」など日本経済新聞に掲載された主要な論考も収録し、宇沢氏の考えのすべてが理解できる一冊です。
「私は経済学者として半世紀を生きてきた。そして、本来は人間の幸せに貢献するはずの経済学が、実はマイナスの役割しか果たしてこなかったのではないかと思うに至り、がく然とした。経済学は、人間を考えるところから始めなければいけない。そう確信するようになった」――。
2014年9月に亡くなった行動する経済学者、宇沢弘文氏。2002年3月に日本経済新聞に連載したものの、長く入手困難だった唯一の自伝「私の履歴書」が初めて単行本になりました。
弱者への思いから経済学を志し、人間の幸福とは何かを追求し、教育、都市、環境といった社会的共通資本を重視する発言を行ってきた、行動する知識人の記録です。「やさしい経済学」「経済教室」など日本経済新聞に掲載された主要な論考も収録し、宇沢氏の考えのすべてが理解できる一冊です。
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2014/11/1
- 寸法13.8 x 2.8 x 19.6 cm
- ISBN-104532356253
- ISBN-13978-4532356255
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商品の説明
著者について
宇沢 弘文(うざわ・ひろふみ)
1928年生まれ。東京大学理学部数学科卒業、同大学院に進み、特別研究生。
スタンフォード大学経済学部助教授。カリフォルニア大学助教授を経て、シカゴ
大学教授。69年東京大学経済学部教授。その後、新潟大学教授、中央大学
教授、同志社大学社会的共通資本研究センター長などを歴任。2014年死去。
1997年文化勲章受章。世界計量経済学会会長を務めた。
主な著書に『自動車の社会的費用』『近代経済学の再検討』『近代経済学の
転換』『「成田」とは何か』『二十世紀を超えて』『好きになる数学入門』『地球
温暖化を考える』『日本の教育を考える』『ゆたかな国をつくる』『社会的共通
資本』『ヴェブレン』『経済学は人びとを幸福にできるか』などがある。
1928年生まれ。東京大学理学部数学科卒業、同大学院に進み、特別研究生。
スタンフォード大学経済学部助教授。カリフォルニア大学助教授を経て、シカゴ
大学教授。69年東京大学経済学部教授。その後、新潟大学教授、中央大学
教授、同志社大学社会的共通資本研究センター長などを歴任。2014年死去。
1997年文化勲章受章。世界計量経済学会会長を務めた。
主な著書に『自動車の社会的費用』『近代経済学の再検討』『近代経済学の
転換』『「成田」とは何か』『二十世紀を超えて』『好きになる数学入門』『地球
温暖化を考える』『日本の教育を考える』『ゆたかな国をつくる』『社会的共通
資本』『ヴェブレン』『経済学は人びとを幸福にできるか』などがある。
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2014/11/1)
- 発売日 : 2014/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 292ページ
- ISBN-10 : 4532356253
- ISBN-13 : 978-4532356255
- 寸法 : 13.8 x 2.8 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 285,927位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,516位経済学 (本)
- - 50,036位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月26日に日本でレビュー済み
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現代社会の問題点を考える意味で意義がありました。経済学は人間行動をベースとしたもの、自分本位が蔓延する風潮となり、過去の学問の概念が通用しなくなっていることに対し、危機感が募ります。
2015年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は宇沢弘文自伝というべきでしょう.彼はノーベル経済学賞にもっとも近い日本人と評判の高かった人でした.私はこの本で色々学びましたが,そのうちの 3点を紹介します.
1. リベラリズムを社会の基盤に(263頁).
‘’リベラリズム’’の邦訳は自由主義です.しかし,宇沢は自由主義と書きたくなかった.彼の中ではリベラリズムと自由主義は決定的に違っていたからです.リベラリズムは宇沢流では,---- 人間の尊厳を保ち,市民的自由を守ることを基本に物事を考え,行動することを意味する.決して政治的権力,経済的富,宗教的権威に屈することなく,一人ひとりが人間的尊厳を失うことなく,それぞれが持っている先天的,後天的な資質を十分に生かし,夢と希望が実現できるような社会をつくりだそうというのがリバラリズムの立場である ------ となります.これを要約すると,諸々の権力に屈することなく各々が自分の資質を十分に発揮して「夢と希望」を叶える社会づくりをすることです.「夢と希望」を叶える社会づくりとなれば,世間で言う自由主義と様相が異なります.私如き自由主義者なら大勢いるでしょうが,宇沢のようなリベラリストは稀です.彼こそリベラリストだった.宇沢はリベラリズムに基づき丸山真男と組んで東大を根底から変え,官僚のあり方をも変え,日本も変えようとしたのではありませんか.
2. 教育の機能(274,280頁).
宇沢の提言.「教育の最も大切な機能は,一人ひとりの子供の持っている本有的な能力の蕾を大事に育て,開花させることだ.この蕾はじつに繊細な,こわれやすいものである.しかも,子供の時に適当な刺激を与えて蕾を大きくするようにしなければならない.ある程度,子供が成長してしまうと,蕾はしぼんでしまって,どんな刺激を与えても駄目になってしまう.(中略)子供たちを比較したり,順位をつけてはいけない.偏差値とか,入試センター試験のような制度がいかに教育の理念に反したものであるか,分かるだろう.」----教育は経済学からすれば資本です.両者とも社会に利益を生ませるための最も重要な投資と宇沢はみなしました.先に書いた東大改革もその一環です.残念ながら彼の目論見は志半ばで潰えたけれども,彼の主張はまともです.今の東大は目的意識を失った官僚養成組織に堕しているから,血の通った行政ができないのだと.
3.医療に合わせる経済(276頁)
経済にあった医療なら誰でもわかりますが,医療に合わせて経済を考えるという逆の発想は経済学者宇沢のやり方でしょう.医療制度も教育と同様,社会資本です.宇沢は次のように説いています.
「医療制度は何らかの社会的基準に基づいて運営されなければならない.この基準は官僚によって作られるべきでなく,官僚によって管理されるものではない.それはあくまでも医療に関わる職業的専門家が中心になり,医学に関する学問的知見に基づき,医療に関わる職業的規律・倫理に反するものであってはならない.(中略)医療を経済に合わせるのでなく,経済を医療に合わせるのが社会的共通資本としての医療を考えるときの基本的視点である.このような視点に立つとき,国民医療費の割合が高ければ,高いほど望ましいという結論が導き出される.(以下略)
どうですか,皆さん.宇沢は上記2項,3項を書いて,医療とか教育にかかわる職業は人間の生き方のなかで最も素晴らしいものだと賞讃しました.重責を背負う医療・教職の方々の精励と奮闘を願います.なお宇沢は定年退職後,医師にならんと発起しましたが,そのとき既に医学生だったご息女に諫められ,断念したと本書にあります.
さて,星勘定です.星5を進呈したい気持ちですが,話は常に順風満帆,彼の周囲は常に一流人ばかり,そのせいか自慢話みたいに聞こえ始め,時として興がそがれました.よって星一つ減らします.
1. リベラリズムを社会の基盤に(263頁).
‘’リベラリズム’’の邦訳は自由主義です.しかし,宇沢は自由主義と書きたくなかった.彼の中ではリベラリズムと自由主義は決定的に違っていたからです.リベラリズムは宇沢流では,---- 人間の尊厳を保ち,市民的自由を守ることを基本に物事を考え,行動することを意味する.決して政治的権力,経済的富,宗教的権威に屈することなく,一人ひとりが人間的尊厳を失うことなく,それぞれが持っている先天的,後天的な資質を十分に生かし,夢と希望が実現できるような社会をつくりだそうというのがリバラリズムの立場である ------ となります.これを要約すると,諸々の権力に屈することなく各々が自分の資質を十分に発揮して「夢と希望」を叶える社会づくりをすることです.「夢と希望」を叶える社会づくりとなれば,世間で言う自由主義と様相が異なります.私如き自由主義者なら大勢いるでしょうが,宇沢のようなリベラリストは稀です.彼こそリベラリストだった.宇沢はリベラリズムに基づき丸山真男と組んで東大を根底から変え,官僚のあり方をも変え,日本も変えようとしたのではありませんか.
2. 教育の機能(274,280頁).
宇沢の提言.「教育の最も大切な機能は,一人ひとりの子供の持っている本有的な能力の蕾を大事に育て,開花させることだ.この蕾はじつに繊細な,こわれやすいものである.しかも,子供の時に適当な刺激を与えて蕾を大きくするようにしなければならない.ある程度,子供が成長してしまうと,蕾はしぼんでしまって,どんな刺激を与えても駄目になってしまう.(中略)子供たちを比較したり,順位をつけてはいけない.偏差値とか,入試センター試験のような制度がいかに教育の理念に反したものであるか,分かるだろう.」----教育は経済学からすれば資本です.両者とも社会に利益を生ませるための最も重要な投資と宇沢はみなしました.先に書いた東大改革もその一環です.残念ながら彼の目論見は志半ばで潰えたけれども,彼の主張はまともです.今の東大は目的意識を失った官僚養成組織に堕しているから,血の通った行政ができないのだと.
3.医療に合わせる経済(276頁)
経済にあった医療なら誰でもわかりますが,医療に合わせて経済を考えるという逆の発想は経済学者宇沢のやり方でしょう.医療制度も教育と同様,社会資本です.宇沢は次のように説いています.
「医療制度は何らかの社会的基準に基づいて運営されなければならない.この基準は官僚によって作られるべきでなく,官僚によって管理されるものではない.それはあくまでも医療に関わる職業的専門家が中心になり,医学に関する学問的知見に基づき,医療に関わる職業的規律・倫理に反するものであってはならない.(中略)医療を経済に合わせるのでなく,経済を医療に合わせるのが社会的共通資本としての医療を考えるときの基本的視点である.このような視点に立つとき,国民医療費の割合が高ければ,高いほど望ましいという結論が導き出される.(以下略)
どうですか,皆さん.宇沢は上記2項,3項を書いて,医療とか教育にかかわる職業は人間の生き方のなかで最も素晴らしいものだと賞讃しました.重責を背負う医療・教職の方々の精励と奮闘を願います.なお宇沢は定年退職後,医師にならんと発起しましたが,そのとき既に医学生だったご息女に諫められ,断念したと本書にあります.
さて,星勘定です.星5を進呈したい気持ちですが,話は常に順風満帆,彼の周囲は常に一流人ばかり,そのせいか自慢話みたいに聞こえ始め,時として興がそがれました.よって星一つ減らします.
2021年6月15日に日本でレビュー済み
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宇沢先生のこのご本は文化勲章を受賞された本物の重みを感じました。皆様お手元に1冊いかがでしょうか。先生は平成6年にお亡くなりになっておられますが、先生の正義と愛がコロナ後の社会に花開き実を結びますようにお祈りいたします。
2017年11月10日に日本でレビュー済み
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宇沢氏の経済学の一端に触れる入門書としては極めて示唆に富む内容である。
2018年5月22日に日本でレビュー済み
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本の状態はとても良かったです。帯にほんの少し汚れがありましたが、ほとんど気にならない程度です。
2015年9月24日に日本でレビュー済み
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内容tは、浅学の私には難しかったが、経済学の変遷を筆者自身の経験を交えながら記述されていて、大変興味深く読んだ。筆者の考え方の根底には、経済社会に対する公正、正義、平等の人間愛が貫かtれているのに関係を受けた。